2012年10月3日水曜日

エンザルタミドは骨関連事象と疼痛増悪のリスクを低下させる


第37回欧州臨床腫瘍学会(ESMO2012)での発表によると、去勢抵抗性前立腺癌患者を対象としたフェーズ3試験で、エンザルタミド(Xtandi:米国では発売済)は全生存期間を延長すると共に、骨関連事象と疼痛増悪のリスクを低下させることが確認された。

                プラセボ群  エンザルタミド群
                 (399人)    (800人)
全生存期間中央値     13.6カ月    18.4カ月
骨関連事象出現中央値  13.3カ月    16.7カ月
疼痛(QOL調査票)     23%悪化    7.5%改善

エンザルタミド(enzalutamide)は、アンドロゲン受容体シグナル伝達経路において、テストステロンのアンドロゲン受容体への結合を競合的に阻害、アンドロゲン受容体の核内移行を阻害、そしてアンドロゲン受容体とDNAの結合阻害といった3段階の阻害作用を示す。

私見ですが、期待度は高まるばかり。日本での早期承認を期待したいですね。

参照サイト:
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/esmo2012/201210/526988.html&cnavi=1

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