2011年11月7日月曜日

MDV3100

化学療法歴のある進行前立腺がんの治療薬 MDV3100(経口アンドロゲン受容体拮抗薬:米Medivstion社、アステラス製薬)は、フェーズ3臨床試験の中間解析において、好成績(生存期間の延長)が得られたため、予定を早めて臨床試験を打ち切った。
ドセタキセルを含む化学療法にもかかわらず、進行が止まらないホルモン療法抵抗性前立腺がん患者1199人に対しMDV3100(160mg/日)と偽薬のグループに分けて追跡調査を行った結果(←520人死亡時の中間解析)、全生存期間の中央値は、MDV3100群が18.4カ月、偽薬群が13.6カ月で、MDV3100群に4.8ヵ月の生存期間の延長が認められた。
2012年、FDAに対し承認申請が行われる見通しで、もしMDV3100が商品化されれば、ホルモン療法と化学療法を受けても進行が止まらない前立腺癌患者にとって新たな選択肢になると期待される。
MDV3100は、現在、これより初期の前立腺がんに対する臨床試験も進行中。
(↓参照)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/search/cancer/news/201111/522309.html&cnavi=1