2009年4月27日月曜日

性機能温存にPDE阻害薬の術後早期投与が有効

全摘術での性機能温存は難しく、両側神経温存術でも性機能温存は半数強にとどまるが、
PDE阻害薬(PDE5i:バイアグラもこの1種)の術後早期投与が
補助療法として有効である可能性が示された。

両側神経温存手術を行った患者を対象にPDE5i内服群と非内服群に分け、
性機能を評価するEPICスコアを用いて比較追跡を行ったところ、
概ね次のような結果が得られた。

     術前  術後すぐ 術後3年
内服群   40   1桁   30
非内服群  30   1桁   10

PDE5iは前立腺全摘除後の性機能回復のリハビリテーションとして有効であり、
かつ術後早期からの投与がより効果的であると考えられる。
東北大では、手術直後からPDE5iの内服を開始、初めの1ヶ月は2回/週、あとは1回/週としている。