2009年3月6日金曜日

これも前立腺がんの新しいマーカー?

前立腺癌の悪性度と関連するメッセンジャーRNA(mRNA)を尿中から検出する遺伝子検査キットのプロトタイプが開発された。TMPRSS2(T2)遺伝子と癌原性転写因子ERGの遺伝子のmRNAが融合した「T2:ERG」の量をTMA法という遺伝子増幅法で検出するもの。T2:ERGは前立腺癌の組織に特異的に存在し、前立腺癌の約半数に確認されるという。アンドロゲンによる癌遺伝子の発現調節に関与していると考えられている。3施設で行われた評価で、85%という高い特異性を示し、癌の悪性度とT2:ERGの量が相関性を示した。成果は2月26日から28日に米国オーランドで開催された2009 Genitourinary Cancers Symposium(ASCO GU)で米Gen-Probe社のJ.Groskopf氏によって発表された。