2008年4月2日水曜日

骨転移の痛み緩和:1回照射(8Gy)が分割照射と同等

骨転移の痛み緩和目的の外部照射は、これまでわが国では
通常30Gy/3Gy・10回、24Gy/4Gy・6回、20Gy/4Gy・5回などの分割照射として行なわれて来たが、
欧米ではすでに、病的骨折や他の病的疼痛がない有痛性骨転移に対して、
複数の大規模比較試験の結果、分割照射と8Gy・回照射の同等性が証明されている。
このたび、日本でも多施設共同前向き試験JAROGO201の結果これが追認され、
日本臨床腫瘍学会(2008/3)で発表された。
8Gy・回照射による骨転移の痛み緩和が治療選択肢の1つとなると、
患者の肉体的・時間的負担の緩和、医療コストの節約に繋がることが期待される。